敬子の呼吸が停止した次の日、親友チイからこんなメールが届いていました。
「・・・・・・・こっこから柴田くんと話した内容を聞きました。・・・・・・・こっこからも伝えてもらったと思うけどぶるの最期の見送り方をどう考えるのか教えてください。ご家族だけでお別れしたい’ということであれば、もちろん遠慮させていただくし、是非見送ってほしいというのであればどんな状況でもすぐに飛んで行きます。・・・・・・・・。」
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最期をどう見送ってあげるか。それには色々考え方があると思います。僕は迷わず、時間が許せば会って欲しいと返信しました。意識は戻ることはありませんでしたが、前にも仲間たちが来てくれたり、沙羅や葉奈のことを話すと、なんとなく嬉しそうな顔をしてくれると感じていましたから。
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その日の午後。病室にまた高校時代の音楽サークルの仲間たちが集まってくれました。・・・・・・・「ぶる頑張って。好きな歌歌うから聴いてね。」と声をかけて、CDに合わせて「You've Got A Friend(君の友達)」を歌ってくれました。ドアを閉めて。少し控えめではあったけれど。その歌声は病室に静かに深く響きました。僕も彼女とデュエットしたこともあって、一緒に歌いました。
とても心に沁みました。一番気の合った昔からの仲間たちから、お気に入りの歌を贈られた。きっとその歌声は彼女に届いた。素晴らしい贈り物。そして何より、最後の最後まで彼女を励まし気遣ってくれる、有り難く、得難い、仲間という宝。
脈拍145-116。脈拍74-45。体温36.3℃。彼女は依然予断を許さぬ厳しい状態にありました。
しかし、彼女はきっと喜んでいると思いました。
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